胃がんのセルフチェック
胃がんの予防には日ごろから胃の状態を管理して、異常を感じたらすぐに医療機関で検査する姿勢が肝要である。決して自分の憶測などで勝手に判断せずに現実を直視する勇気が必要となる。
そのためには、健康であることを過信せず、全く異常を感じないい健康体であっても定期健診や胃がんのセルフチェックを心がけておくことである。
普段から自ら意識して健康管理する習慣がすなわち胃がんのセルフチェックとなり、かつ他の病気の発見にもつながるのでぜひ日常的な行為にしておきたいものだ。そして多少でも異常を感じたらまずかかりつけの医師に相談、検診を受けて、それ以降を決定すれば、早期発見につながり、適切な治療を受けるために迅速に対応できる。
◆クイックチェック!◆
□食事時間か不規則である。 □夕食は遅い時間に摂ることが多い。 □塩辛いものや塩分をたくさん摂る。 □時々腹痛が起きることきがある。 □最近、食欲があまりない。 □胃もたれをすることが多い。 □タバコを吸う。 □酒は毎日飲む。 □早食いなほうである。 □貧血気味である。 □便が黒っぽいときがある。 □睡眠不足など不規則な生活をしている。 □ストレスがたまりやすいほうである。 □胃炎や胃潰瘍などの胃の病気がある。
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それでは、具体的にはどんなセルフチェック方法が考えられるか。 まず、チェック項目としては問診表をイメージして食欲の有無、体重の増減データ尿の量、色、胸の痛み、血圧データ、嗜好品の変化や疲れやすいなどの体調の変化、生活の変化など日記代わりにメモしておけば万一、胃がんの疑いが濃厚になったときにその原因の究明に役立つかもしれない。
自分の身体を客観的にデータ化しておくことが胃がんのセルフチェックであろう。
胃の役割から見れば食物と胃がんに因果関係があることは近年の研究で判明しているので食生活、食習慣にはかなり関心、注意を払うべきである。たとえば自分の好物の食品に発がん性が黄色信号であるかなど、情報も抑えて日ごろどんなものを口にしているのかどのくらいの量なのかを把握しておくべきである。
一方、胃がんの予防ばかりでなく日ごろの体調管理として、昨今は自宅で採血して専門機関に送り、診断してもらえるシステムの検査薬も市販されていて、身近で手ごろに利用できるのでこの方法も胃がんのセルフチェックの候補として積極的に活用していきたい。
こうしたキットの開発、普及は医療機関に出向く時間と労力を省くメリットもある。特に高齢者にとっては通院は少なからず、負担であり、しかも病院で長時間待たされたり、検査料の額面も心配なので、ちょっとの不調は見逃す結果につながり、手遅れとなってしまう一因になりかねない。
上記のことからも、胃がんの早期発見には定期健診とセルフチェックなどの日常的な体調管理を並行していきたい。