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発汗とダイエット
汗をかけばかくほど痩せるってほんと?
一般的には汗をかけばかくほどカロリーが消費されると思われていますが
運動中に消費される総カロリーからすればたいしたことはありません。
もしたくさんの汗をかくことで身体から多量のカロリーを燃焼できるのなら
アスリートはエアロバイクに乗る代わりに、サウナに入っていれば脂肪を
減少させることができるでしょう 。
汗をかくことは、身体内部のサーモスタットと関連があり、体温をたえず
37〜38度に維持しています。
例えば40度位ある高温の条件でエアロバイクに乗ったとしても、身体内部
のサーモスタットは汗をかくことによってたえず37〜38度に保つように
機能します。
身体が自動的に体温が低くなるように、上昇した熱と水分を皮膚から
放出するのです。
しかしながら、この汗をかく行為は多くのカロリーを必要としません。
このためエアロバイクに乗って汗をたくさんかいても、汗をかかなかった
時に比べ、脂肪やカロリーを多く燃焼させることはないのです。
カロリーの燃焼はトータルな運動量で起こるもので、それはエアロビクス
的な運動とウエイトトレーニングをどれだけ強くそして長く行った結果です。
逆に気温の低い条件下でバイクにのることは、多くのカロリーを消費
する可能性があります。
この冷たい空気は体温をやや下げ、その結果身体が熱を発生させ、活発
に体温を上昇させるように試みることでカロリーを使うのです。
この現象はサーモジェネス(体温発生)、あるいはヒートプロダクション
(熱発生)として知られています。
このように低い気温では体温を上昇させようと身体が働きかけることにより
汗をかいて体温を下げる時よりも、カロリーを必要とします。
つまり、カロリーを消費すると言うことは汗を多くかくということではなく
体内でいかに熱発生を起こさせるか、ということなのです。
では常温下で熱発生を起こさせる要素とはなにか?
食事・トレーニング・ハーブやサプルメント この3大要素です。
我々が口にする食物は、熱を発生させます、減量中のアスリートが脂肪を
極力とらなくなる理由は、1gあたりのカロリーが高いことのほかに
脂肪は体内でわずかの熱発生しか起こさないからです。
これに対して炭水化物は、代謝の際により多くの熱を発生させ、タンパク質
はより多くの熱を発生させます。
またこまめに食事をとることで1日中熱発生の効果も得られます。
もし多くのカロリーを消費したいのであれば、筋肉を発達させるために
ヘビーウエイトのエクササイズを行い筋量を増やし、基礎代謝をあげるように
してください。
よくサウナスーツを着てエアロバイクを漕いだり、ゴム製のウエストベルトを
してトレーニングしている人がいますが、汗を多くかけますが
体脂肪を燃やそうと思っているのならば効率がよくありません。
一時体重は減りますが、単に水分が出ただけであって、水分を補給すれば
また、もとの体重にもどります。
けっして体脂肪が燃やされて体重が減ったわけではないのです。
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